日本離島のヒラタクワガタ
国内離島に生息している種類です。将来的に画像をクリックするとショッピングできるようにしたいです。
☆…メイン種 ◎…3ライン以上存在 〇…累代決定
Dorcus titanus pilifer
〇ヒラタクワガタ(長崎本土)
長崎離島種というのは非常に興味深い存在で、韓国に近づくにつれてアゴが長くなっていく傾向があります。そこで、離島種だけでなく長崎の本土に生息するヒラタに興味を持ち、管理を開始しました。長崎離島の影響が及ばない地域として京都府産も管理しています。興味のある方はどちらも育ててみると面白いです。
Dorcus titanus castanicolor
◎ツシマヒラタクワガタ
野生下において日本で最も大きなクワガタとされ、ヒラタクワガタとしては長い大アゴが特色。事実長崎離島系では最も人気な種類です。こちらでも顎が長くかっこいい個体の産出に向けて今年から駆け出します。
Dorcus titanus tatsutai
◎イキヒラタクワガタ
ツシマヒラタよりやや太短い大アゴを持ち、体格も長崎離島3種だともっともがっちりした印象になりやすいです。長崎離島はツシマだけじゃないんだぞ、というのをボクもしっかり伝えていきたいですね。
Dorcus titanus karasuyamai
◎ゴトウヒラタクワガタ
五島列島に生息するヒラタクワガタで、胴がすっきりまとまるおかげで大アゴの長さが美しく映える魅力的な亜種だと考えています。五島の名の通りいくつもの島のラベルが存在し、コレクターも大歓喜です。
画像は福江島の個体です。
Dorcus titanus takaraensis
〇タカラヒラタクワガタ
十島村昆虫保護条例により新たに採集することができなくなった、市場においては貴重な亜種です。アゴの先から根元にかけて緩やかなカーブが確認でき、独特な形状をしています。また、胴体が大きいため判別は比較的容易です。
Dorcus titanus elegans
〇アマミヒラタクワガタ
奄美沖縄離島系においてはアマミかサキシマかと言われるほど根強い人気を誇ります。ヒラタのエレガンス亜種とされる彼らは前翅にうっすら筋が入っているのが確認でき、ボディ全体ががっしりしています。
Dorcus titanus tokunoshimaensis
〇トクノシマヒラタクワガタ
奄美沖縄系であれば、ボクはこのトクノシマが一番好きですね。アマミとかなり似るのですが、アマミとは異なり筋が目立たない他アゴの伸びが良く体格のがっしり感も捨てていないのが非常に評価できます。アマミと比べると流通は少ないですが必ず広めてみせます。
Dorcus titanus okinoerabuensis
〇オキノエラブヒラタクワガタ
アゴ裏に毛がびっしりと生えている国内唯一の亜種であり、titanus属の中でも本種のみが確認されています。一応タウルスヒラタの類にはもっとびっしりアゴ裏に毛が生えていますが、ボクはこの唯一無二感のある本種が大好きです。
Dorcus titanus daitoensis
〇ダイトウヒラタクワガタ
国内では唯一はっきりとした赤みを帯びるヒラタとされており、隠れファンが意外と多いです。相当小型で、国内にとどまらず世界的に見ても最小の部類かと思います。終始800ccのボトルで事足りるのはとてもえらいですね。
Dorcus titanus okinawanus
〇オキナワヒラタクワガタ
知る人ぞ知る、ラベルを最もこだわれる離島ヒラタです。沖縄本島だけでも相当な面積ですので、自己採集も熱いです。アゴ全体が丸みを帯びていながらタカラほどボディに持っていかれないので全体的にバランスの良い亜種であるといえます。
Dorcus titanus sakishimanus
◎サキシマヒラタクワガタ
奄美沖縄系離島ヒラタの登竜門であり、いつか帰りたくなる種類でもあるサキシマは80㎜オーバーを目指しやすい国産ヒラタの代表です。対となるのは長崎離島系のツシマですね。胴体とアゴのバランスが良く、アゴの中間にある内歯も日本離れしていて非常にクールです。
Dorcus metacostatus
〇スジブトヒラタクワガタ
遠い先祖の段階でtitanusと袂を分かった種類で、アマミやトクノシマと生息域を同じくします。なんといっても深く太く刻まれた筋が美しい種類であり、その独自性から国産種でもかなりの人気を誇ります。ブリードはやや癖がありますが、その分成功した時の喜びは格別です。